今日は春分の日。
私は、水彩紙に絵を描き始めて、思うような質感が出なかったので、気持ちを入れ替え、キャンバスに下地を塗り始めた。
私の場合は、ただ遊びながら描いていい感じに仕上がるというよりは、鮮明にイメージがある状態で描いた方が絶対にいいものが描ける。
昔、ピカソが油絵を描くDVDを買ってみたことがあるけど、あれは衝撃的だった。一枚の絵なのにどんどん絵が変化して進化して、最初のモチーフがなんだったのかもわからなくなるくらいの、予期せぬ終点を迎える。私は息を飲むように画面に釘付けになった。
もちろん、描き方は人それぞれあるわけで、私は私の実感のあることを自信を持ってやれば良い。
誰かを真似て、実感のない「らしくない」ことをするよりも、自分の実感があることにより集中してエネルギーを込めるべき。
昔、藝大卒の先生が言っていた「絵と対話する」ということが、今になって腑に落ちる。