リーディングのお仕事をさせていただく中で、その人の人生の、家族や友人にも相談できないような体験をお聞きすることが多々あります。
そのたびに感じるのが、人は辛いことを人に話さないだけで、本当に多くの人が、色々な心の傷を負い、それを乗り越え、ドラマ以上のドラマを経験しているということ。
しかし、その体験の大きさと、心の傷が比例しているわけでもありません。
普通ではなかなか起きないような驚くほどの出来事を経験をしていても、本人にとってはそこまで大変に捉えていない事もあれば、ほんの小さな擦り傷のようなことが、ある人にとっては大惨事のように絶望を感じていることもあります。
不思議なのですが、とんでもなく辛い経験をしている人ほど、泣きません。これまでに、どれだけの涙を乗り越えてきたのでしょう。
生きていればいろいろあるけれど、大変な経験を経て、私たちは大きく成長しし、それ以上の喜びも与えられています。
もし、隣の誰かが幸せな笑顔を見せていても、その笑顔の奥には想像もできなような数々の辛い経験を乗り越えてきたのかもしれません。
もし、「なんで私だけ、こんなに大変なことが起きるの!?」と悲劇のヒロインのように感じているとしたら、「それはあなただけではない」ということを伝えたいです。
一人ひとりの人生が本当にドラマ以上のドラマで、今まさに悲しみの最中にいる人もいれば、乗り越えてきた人もいる。
自分の人生は自分しか生きられないので、誰かの真のドラマを私たちが体験することはできません。
でも、あの美しく輝く笑顔の奥に、誰も知らないドラマがあるのかもしれない…と想像してみてください。