「足りない」という感覚。
宇宙の話をしていると、満たされることへみんなを導きたくなるけど、
私はこの足りないという感情が好きだ。
ハングリーであるからこそ、湧き出るエネルギーがある。
足りないところを埋めるために、もがく、足搔く。
本を書くときも絵を描くときも同じだ。
完璧なものを創りたいという一心で書き進めるが、
完成と同時に、「足りない」感覚が生まれる。
だから次の創作意欲が湧く。
人は、不足を満たそうと一生懸命になるけど、
満たされていなことによって生まれる幸福もあるのだ。
意欲は、何かを欲する意思であり、
どうか、この意欲を持ち続けて生涯を終えたい。
満たされているとき、人は至福を感じるが、
満たされていないときもまた、私たちは幸せなのである。