15時前に直島を出て、宇野港へ。
くたくたに疲れていたけど、船の中で仮眠を取ったらスッキリ回復。
車で家路をゆく。
高速道路を走っていたら、オレンジ色の儚げな三日月が、道の先に現れた。
標高の高い場所を突っ切る高速道路と三日月の高さがあまりにも近く、手を伸ばせば届きそうでドキッとした。
大きいクセに掴んだら脆く砕けてしまいそうなくらい繊細な佇まいの月。
人の心のようだった。
人の心は、ぎゅっと掴むんじゃなくて、優しく触れるべきなのかもしれない。
そんなことを思いながら、トンネルをくぐっては、また月を眺める。
夢はどうなんだろう。
夢もそっと大切に、優しく触れたほうがいいのか。
それとも、離さないように力一杯握りしめたらいいのか。
強く掴んだら、粉々に砕けるのか。
頼りなく見えても、ダイヤモンドのように硬いのか。
どちらも正解のように思えた。
この旅で得た感覚は、消えないように書き(描き)留めておこう。