捨てたはずのものが、また部屋から出てきた。
その2つのものは私にとっても思い出深いものだった。
手放したのにまた部屋から出てきたのは、2度目のこと。
これは何かのメッセージかと思い、数日放置してみたが、やっぱり今はもう必要ないと感じて手放すことにした。
きっと、もう一度きちんとサヨナラするために現れてくれたのだろう。
いつからか、数年前に選択したことが、間違いだったのではないかと思っていた。
でも、今は、その選択が大正解であったことを理解でき、本当にすべてが1ミリの狂いもない宇宙からのプレゼントであったと腑に落ち、感謝が溢れてきた。
ここ数年の時の流れが、書き替えられたようだ。
ストーリーは同じなのに、その物語を眺める私の視点が違う。
これがエピローグなのだと感じた。